今回の株主総会では、会社だけではなく株主のダルトンも取締役選任議案を提出(会社提案は黒色、株主提案は赤色)。 そして議決権行使助言会社のISSとGlass Lewisで推奨が割れているんですよね。
Glass Lewisは会社提案候補者のみで改革を実行できるかを疑問視したようです
出典: すずき
先日、日本経済界に大きな注目が集まる出来事がありました。それは、フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の株主総会です。この総会では、その動向が常に注目される「物言う株主」、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが、フジHDの経営陣に対して取締役人事案を提案し、激しい攻防が繰り広げられました。
まるでドラマのような展開に、多くの人が固唾を飲んで見守ったことでしょう。🤔
ダルトンは、単なる投資家ではありません。彼らは企業価値の向上を目指し、積極的に経営に意見する「アクティビスト」として知られています。今回のフジHD株主総会では、同社の不動産事業のスピンオフ(分離・独立)なども主張しており、その提案内容や戦略には大きな注目が集まっていました。
しかし、その結果は一体どうなったのでしょうか?そして、この攻防戦はフジテレビの未来にどのよう な影響を与えるのでしょうか?
この記事では、この一大イベントの舞台裏から、なぜこのような対立が生まれたのか、そして最終的にどのような結末を迎えたのかを、わかりやすく解説していきます。エンタメ業界の未来を左右するかもしれない今回の出来事を、一緒に深掘りしてみましょう!🚀
「物言う株主」ダルトンとは?フジHD株主総会の全貌
今回のフジ・メディア・ホールディングスの株主総会は、まさに「物言う株主」として知られる米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツが中心となり、大きな注目を集めました。
ダルトンは、企業が持つ本来の価値を引き出すために、積極的に経営陣に提言を行い、株主利益の最大化を目指すことで知られています。彼らが今回、フジHDに対して提案したのは、会社側の取締役人事案とは異なる独自の候補者リスト。
これにより、フジHDの経営を巡るプロキシーファイト(委任状争奪戦)が繰り広げられたのです。🔥
この背景には、フジHDが不動産事業から得る収益が放送事業を上回るほどになっている現状があります。ダルトンは、この不動産事業を切り離すことで、それぞれの事業の価値をより明確にし、全体の企業価値を高められると主張していました。
彼らの提案は、既存の経営体制に大きな変化をもたらす可能性を秘めていたため、株主やメディア、そして一般の人々までもがその行方に注目しました。
また、株主総会に先立ち、議決権行使を助言するISSとGlass Lewisといった大手助言会社の間でも、会社提案とダルトン提案への推奨が割れるなど、まさに一触即発の様相を呈していました。
これは、今回の攻防がいかに複雑で、どちらの陣営にも一理あると見られていたことの証拠でしょう。日本を代表するメディア企業と、世界の投資ファンドの直接対決は、まさに歴史的な一幕だったと言えますね。👀
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今回の株主総会では、会社だけではなく株主のダルトンも取締役選任議案を提出(会社提案は黒色、株主提案は赤色)。 そして議決権行使助言会社のISSとGlass Lewisで推奨が割れているんですよね。Glass Lewisは会社提案候補者のみで改革を実行できるかを疑問視したようです #フジテレビ株主総会 pic.x.com/SLhVzDRhEU
テレビ局各社は視聴率減=放送収入減を受け、放送外収入の拡大に乗り出しています。フジ・ メディアHDは不動産事業に積極的で、放送外収入の割合が8割近くとキー局親会社で最多 ダルトンは不動産事業のスピンオフを主張してるのですが、この流れには逆行してるなとは思います #フジテレビ株主総会 pic.x.com/SLhVzDRhEU
激戦の株主総会!ダルトン提案はなぜ否決されたのか?
運命のフジ・メディア・ホールディングス株主総会当日、多くの人が予想だにしなかった展開が待っていました。なんと、「物言う株主」であるはずのダルトン関係者と、彼らが推す株主提案候補者が、総会に姿を見せなかったのです!😲
これには、総会に出席していた株主や関係者から驚きの声が上がりました。彼らが提案理由の説明を断ったことも、さらなる波紋を呼びました。
結局、株主総会ではフジHDの現経営陣が提案した取締役人事案が、賛成多数で可決される結果に。対するダルトン側の提案は、残念ながら否決されてしまいました。これにより、フジテレビはひとまず「乗っ取り」の危機を回避した形となりましたね。💪
今回の結果を受けて、様々な意見が飛び交っています。一部の意見では、ダルトンが提案した人事案が「特定の『色』が付いた偏った人選」であったため、株主の支持を得られなかったのではないかとの見方もあります。
さらに、フジHD側が事前に株主に対し、ダルトン案に反対するよう呼びかけるハガキを送付していたことも明らかになり、その必死な姿勢が注目を集めました。総会は実に4時間以上に及ぶ長丁場となり、まさに緊迫した議論が繰り広げられたようです。🗣️
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フジ・メディア・ホールディングス、株主総会 総会通知の後に「ダルトンの株主提案に反対してくれ」というハガキを出したのはこれは法に触れないか?こんなものに費用かけるのも問題だし、必死すぎる。 会社としては合法と認識している。
フジテレビの今後と「ダルトン無双」の波紋
今回の株主総会でダルトン提案が否決されたフジ・メディア・ホールディングスですが、これで全てが終わったわけではありません。ダルトンは、今後も不動産分離の要求を継続していくと表明しており、場合によっては臨時株主総会の開催を要求する可能性も示唆されています。
もし臨時株主総会が開催されれば、今回の総会とは異なる株主構成で、再び激しい議論が巻き起こるかもしれませんね。未来はどうなるのか、目が離せません!🤔
一方で、ダルトンは他の企業では「ダルトン無双」とも呼ばれるほどの成果を上げています。例えば、ヘリオステクノやホギメディカルといった企業では、ダルトンが推した取締役選任案が可決されるなど、その影響力を見せつけてきました。
しかし、今回のフジHDのケースでは、その「無双」ぶりを発揮できなかった形です。これは、フジHDが持つメディアとしての特殊性や、株主層の多様性などが影響したのかもしれません。
今回のフジHDとダルトンの攻防は、単なる一企業の株主総会の話にとどまりません。日本の大企業におけるガバナンス(企業統治)のあり方や、アクティビスト投資家との向き合い方について、改めて考えさせられるきっかけとなりました。
これからも、企業の透明性や株主との対話が、より一層求められていくことでしょう。あなたの推し企業も、いつか「物言う株主」から注目される日が来るかもしれませんよ?✨
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フジHD株主のダルトン「不動産分離の要求継続」 SBI北尾氏は苦言 nikkei.com/article/DGXZQO…
フジテレビの株主総会。フジFMH側の提案が全て通る見込みですが、ダルトンは臨時株主総会の開催を要求するとしています。臨時株主総会では4/1以降に株式を取得した株主も議決権があるようなので、逆転の可能性あり。今日の結果より、臨時株主総会の行方の方が大事そう。
ヘリオステクノ、ダルトン2人会社側の取締役選任案となり可決。 ホギメディカル、ダルトンのボス取締役選任の株主提案可決。 栄研化学、定款変更の株主提案特別決議が可決。 ダルトン無双中。上場企業取締役の方々、緊張感持って株主価値を高くする・高く評価する頑張っていただきたく願います。
まとめ
今回のフジ・メディア・ホールディングスの株主総会は、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが仕掛けた「物言う株主」としての攻防が、大きな話題を呼びました。ダルトンはフジHDの不動産事業のスピンオフや独自の人事案を提案し、経営陣との間で激しい対立が繰り広げられたのです。株主総会の前には、大手議決権行使助言会社の間でも推奨が分かれるなど、その行方に注目が集まりました。まさに、日本企業と海外投資ファンドのせめぎ合いが、世間の目にさらされた形と言えるでしょう。
しかし、結果はフジHD現経営陣の提案が承認され、ダルトン側の提案は否決という結末を迎えました。ダルトン関係者や提案候補者が総会に欠席し、提案理由の説明を行わなかったことも、今回の結果に影響を与えたのかもしれません。フジHD側が事前に株主へ反対を呼びかけるハガキを送るなど、なりふり構わぬ姿勢で防衛に徹したことも印象的でしたね。この結果によって、フジテレビはひとまず現体制での運営を続けることになります。
しかし、これで全てが決着したわけでは ありません。ダルトンは今後も不動産分離の要求を継続する姿勢を見せており、臨時株主総会の開催を要求する可能性も残されています。彼らが他の企業で見せてきた「ダルトン無双」の手腕が、フジHDに対して今後どのような影響をもたらすのか、引き続き注目していく必要があります。今回の騒動は、日本の企業がグローバルな資本市場とどう向き合っていくべきか、そして株主価値の向上をどう実現していくべきかという、重要な問いを投げかけたのではないでしょうか。今後の展開からも目が離せません!👀