日本時間の7月7日(月)12時半頃、インドネシア・フローレス島にあるレウォトビ火山で大規模な噴火が発生しました。オーストラリア・ダーウィンにある航空路火山灰情報センター(VAAC)によると、気象衛星ひまわり9号からの観測で噴煙が高度約1万9000mに到達していると推定されます。
出典: インドネシア・レウォトビ火山で大規模な噴火 噴煙は高度約19000m - ウェザーニュース

2025年7月7日、インドネシアのレウォトビ火山で大規模な噴火が発生し、SNSを中心に大きな注目を集めています。なぜなら、この噴火が、漫画家たつき諒氏の予言「2025年7月5日に大災難が訪れる」と日付が非常に近かったからです。

「もしかして予言が当たったのでは?」と不安に思う声や、関連付ける投稿がネット上を駆け巡りました。実際に日本への津波の影響も懸念されましたが、幸いにも気象庁は「影響なし」と発表しています。

しかし、この一連の出来事は、予言と現実の災害、そして情報がどのように広まっていくのかを考える大きなきっかけとなりました。この記事では、インドネシアで今何が起きているのかという最新情報から、話題の「たつき諒氏の予言」の真相、そして私たちがこの情報とどう向き合っていくべきかまで、独自の視点で深く掘り下げていきます。

インドネシア噴火の最新情報!レウォトビ火山の現状と日本への津波の影響は?

まず、現在起きている事実から確認しましょう。日本時間の2025年7月7日正午過ぎ、インドネシア東部のフローレス島にあるレウォトビ火山で、非常に大規模な噴火が発生しました。

噴煙はなんと上空1万9000メートルにまで達したと報告されています。これは成層圏にまで届くほどの高さで、その規模の大きさがうかがえますね。🌋

この噴火を受けて、多くの人が心配したのが「日本への津波」の影響です。過去にトンガで起きた海底火山噴火では、気圧波によって日本でも潮位の変化が観測されたため、今回も気象庁が慎重に調査を行いました。

しかし、幸いなことに同日夜には「日本への津波の影響はない」と正式に発表され、一安心となりました。海外の検潮所でも、意味のある潮位の変化は確認されなかったとのことです。

現地の状況も気になりますが、レウォトビ火山は以前から噴火活動が活発で、6月17日には警戒レベルが最高の「レベル4」(厳重警戒)に引き上げられていました。そのため、周辺の住民の方々はすでに避難を済ませており、今回の噴火による人的な被害は報告されていません。

これは不幸中の幸いと言えるでしょう。とはいえ、火山活動は依然として続いているため、現地当局は引き続き厳重な警戒を呼びかけています。✈️航空便などには一部影響が出ているようなので、渡航を予定されている方は最新情報の確認が必須です。

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【遠方噴火情報】 インドネシア レウォトビ火山で大噴火 日本時間7日正午過ぎ、インドネシアのレウォトビ火山で大規模な噴火が発生しました。 現時点で日本への海面変動や津波は観測されていませんが、7日17時〜18時頃に海面変動などが発生する可能性もあります。 最新の情報に注意してください。 pic.x.com/gB1q9gdvPb

■07.07 14:00 インドネシア・フローレス島のレウォトビ火山で7日12時10分頃、大規模な噴火が発生。この噴火による日本への津波の影響については調査中。この影響により南シナ海及び太平洋上の航空機に離着陸遅延等の可能性あり。太平洋沿岸地域では最新の気象交通防災情報に留意してください。 pic.x.com/Skgnmog8ii

返信先:@saihiroaki1他1人 インドネシアのレウォトビ・ラキラキ火山が7月7日に大規模噴火し、噴煙が約19kmに達しました。現時点で日本への津波は観測されていませんが、気象庁が調査中です。航空便に影響が出ています。安全のため最新情報を確認してください。

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たつき諒の予言と一致?『私が見た未来』2025年7月5日大災害の真相

今回の噴火がここまで話題になった最大の理由は、漫画家・たつき諒氏の予言との関連性です。彼女の著書『私が見た未来 完全版』には、「本当の大災難は2025年7月にやってくる」という衝撃的な記述があります。

これは、1999年に発表された旧版で2011年3月の東日本大震災を予知したとされる彼女の、新たな予言として大きな注目を集めていました。

予言の内容は、「フィリピン沖で海底火山が噴火し、それが引き金となって日本に巨大な津波が押し寄せる」というものです。そして、SNS上では「2025年7月5日午前4時18分」という、非常に具体的な日時が一人歩きしてしまいました。

今回のインドネシア噴火が7月7日に起きたことで、「日付が近い!」「予言の始まりか?」と多くの人が結びつけて考えたのです。😲

しかし、ここで重要なのは、「7月5日」という日付は、たつき諒氏がその予知夢を見た日付であり、必ずしも災害がその日に起こると断定しているわけではない、という点です。

ご本人も、あくまで夢日記であり、解釈は読者に委ねるというスタンスを取っています。ですが、インパクトの強い数字だけが切り取られ、拡散してしまったのが実情のようです。

この予言の拡散は社会にも影響を与え、香港や台湾などから「7月5日に日本に行くのは危険」として旅行をキャンセルする動きも出たと報じられています。予言が人々の行動にまで影響を与える、非常に興味深い事例と言えるでしょう。

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たつき諒氏の予言については、多くのメディアやインフルエンサーが取り上げています。こちらのTikTok動画もその一つで、予言の内容を分かりやすく解説しています。

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都市伝説好きからすると、たつき諒の予言って7月5日に地球滅亡とかじゃなくて、2025年の7月に海底火山が噴火するって内容なのよね。 フィリピン海プレート境界周辺の火山活動は活発だし、今日もインドネシアで火山噴火した。まだ全然ハズレてない。 pic.x.com/3VwljH0DGo

たつき先生の予言が次々に当たって行く インドネシア・レウォトビ火山で大規模な噴火 噴煙は高度約19000m - ウェザーニュース weathernews.jp/news/202507/07…

インドネシアで大規模噴火? 海底じゃないから予言成就じゃないもん! 噴火による津波も起きてないもん! そもそも場所が全然違うもん! x.com/wni_jp/status/…

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なぜインドネシアは火山が多い?過去の巨大噴火と近年の活動を振り返る

そもそも、なぜインドネシアではこれほど頻繁に火山が噴火するのでしょうか?🤔 その理由は、インドネシアが「環太平洋火山帯(リング・オブ・ファイア)」と呼ばれる、地球上で最も火山活動が活発なエリアに位置しているからです。

なんと、国内には127もの活火山があり、これは世界最多の数です。

歴史を振り返ると、インドネシアの火山は地球全体に影響を与えるほどの巨大噴火を何度も起こしてきました。特に有名なのが1815年のタンボラ山噴火です。この噴火は歴史上最大規模とされ、大量の火山灰が太陽光を遮ったことで、翌年は世界的に「夏のない年」と呼ばれるほどの異常気象を引き起こしました。

また、1883年のクラカタウ山の噴火も、大津波を発生させ、その爆発音は数千キロ離れた場所まで聞こえたと記録されています。

近年もその活動は活発です。記憶に新しいのは、2021年12月にジャワ島のスメル山で起きた大規模噴火。この噴火では火砕流が発生し、13名の方が亡くなるという痛ましい被害が出ました。

スメル山は2022年にも再び噴火し、警戒レベルが最高に引き上げられています。このように、インドネシアの人々は常に火山と共に生きてきた歴史があり、噴火は決して他人事ではないのです。

今回のレウォトビ火山の噴火も、こうしたインドネシアの火山活動の歴史の延長線上にある出来事と言えます。

関連メディア

2021年のスメル山噴火の被害の様子を伝えるニュース映像です。火砕流の恐ろしさが伝わってきます。

2024年4月にはルアン火山でも大規模な噴火がありました。インドネシアでは常にどこかの火山が活動している状況です。

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インドネシアには現在でも活動している火山が数多くあり、それぞれの噴火は非常に大規模です。 インドネシア史上最も壊滅的な火山噴火は、1883年のクラカタウ山の噴火で、ジャワ島を分断した。 pic.x.com/gQlQixnlox

火砕流の脅威 2021年12月 岩石・ガス温度数百度、時速100キロ超 chunichi.co.jp/article/380983 インドネシア・ジャワ島東部、スメル火山が噴火。 周辺の集落が火砕流に襲われた。地元からの報道によると、火砕流は山頂付近の火口から最長四キロ先まで到達

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噴火予知の科学と限界。予言と私たちはどう向き合うべきか?

「予言が当たるかもしれない」と思うと、どうしても気になってしまいますよね。しかし、ここで冷静に科学的な視点を持つことが大切です。現在の科学技術では、地震や火山噴火が「いつ、どこで、どれくらいの規模で」起こるかを正確に予測することは不可能です。

これは、世界中の火山学者が認めている事実です。

では、科学者は何をしているのでしょうか?彼らは、地震計やGPS、ガスの成分分析など、様々な観測機器を使って火山の状態を24時間体制で監視しています。そして、山が膨張したり、特定のガスの放出が増えたりといった「噴火の兆候」を捉え、警戒レベルを引き上げたり、避難を呼びかけたりするのです。

今回のレウォトビ火山でも、事前に警戒レベルが引き上げられ住民が避難していたからこそ、人的被害を防ぐことができました。これはまさに科学的な火山監視の成果と言えるでしょう。🔬

一方で、予言は科学的なデータに基づくものではありません。過去の予言が当たったとされるケースも、後からこじつけた解釈であったり、曖昧な表現が偶然一致したりしたものがほとんどです。

予言を信じすぎることは、不必要なパニックや、今回のように旅行キャンセルなどの風評被害につながる危険性もはらんでいます。

ただし、予言をきっかけに「防災意識が高まる」という点は、非常にポジティブな側面です。災害は予言の日に関わらず、いつ起こるかわかりません。「備えあれば憂いなし」の精神で、この機会に非常用持ち出し袋の中身をチェックしたり、家族と避難場所について話し合ったりするなど、具体的な行動に移すことが何よりも重要なのではないでしょうか。🙏

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インドネシアの火山監視機関は、17日に噴火したルウォトビ・ラキラキ山の警戒レベルを最も危険な段階に引き上げた。 youtu.be/X0Cd6mDk4l0 pic.x.com/VZtT2oDKrE

インドネシアの火山監視機関は、17日に噴火したルウォトビ・ラキラキ山について、大雨が降った場合には溶岩流の可能性があるとして警告を発している。 youtu.be/X0Cd6mDk4l0 pic.x.com/PMs6FrTetl

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SNSで拡散する不安とデマ。「インドネシア噴火」から学ぶ情報リテラシー

今回の騒動で特に注目すべきは、X(旧Twitter)やTikTokといったSNSでの情報の広まり方です。「インドネシア噴火」と「たつき諒」は瞬く間にトレンドワードとなり、関連動画は数百万回再生されるなど、爆発的に拡散しました。

中には「恐怖をコンテンツ化する」ように、いたずらに不安を煽るような投稿も少なくありませんでした。

このようなデマや不確かな情報が広がることで、先述したような旅行キャンセルといった実社会への影響(風評被害)も出てしまいます。速報性が魅力のSNSですが、その情報は玉石混交。

個人の憶測や未確認情報、あるいは意図的なデマが混じっている可能性を常に頭に入れておく必要があります。😥

では、私たちは溢れる情報とどう向き合えば良いのでしょうか?大切なのは「情報リテラシー」です。まず、災害情報については、気象庁や自治体、信頼できる大手報道機関といった公的な情報源を第一に確認する習慣をつけましょう。

SNSで気になる情報を見つけても、すぐに鵜呑みにせず、「情報源はどこか?」「他のメディアも同じことを報じているか?」と一歩立ち止まって考えることが重要です。

不安な気持ちになるのは当然ですが、その感情に流されて不確かな情報をさらに拡散してしまう「加害者」にならないよう、注意が必要です。今回の出来事は、情報過多の時代を生きる私たちにとって、情報の受け取り方、そして発信の仕方を改めて見直す良い教訓となったのではないでしょうか。

関連メディア

TikTokでは、噴火の映像と予言を結びつける動画が数多く投稿され、情報の拡散に大きな役割を果たしました。

関連ポスト / SNSの反応

気象庁は「災害など起こらない」と否定するが、 梅雨の消滅やインドネシアの火山噴火などを聞くと不安になるな😓 3・11を的中させたと言うが、単なる偶然だと思うが… 「7月に大災害が起きる」ベストセラー“予言書”の100万部突破で連想される「伝説の予言」(Book Bang) news.yahoo.co.jp/articles/6a1c8…

「巨大キノコ雲」が空を覆う瞬間...レウォトビ火山の大噴火映像が世界を震撼させる <インドネシア・フローレス島でレウォトビ火山が噴火し、上空1万メートルを超える噴煙が立ち上った。90マイル離れた場所からも見えた巨大な「キノコ雲」の映像が、SNSで拡散している> newsweekjapan.jp/stories/world/…

インドネシアの火山噴火で「日本に津波来るの?」とSNSがざわついた6月──でも実際には“異常なし”。空振津波の懸念もあったけど、気象庁の観測では日本の潮位に変動ナシだったニャ。 それでも「また来るかも」という不安は消えないよね…🐾だからこそ、今のうちに備えを見直しておこうニャ!

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まとめ:インドネシア噴火と予言の真相、私たちが本当に備えるべきこと

今回は、2025年7月7日に発生したインドネシア・レウォトビ火山の噴火と、たつき諒氏の「2025年7月5日」の予言との関連性について、多角的に掘り下げてきました。

記事のポイントをまとめると以下のようになります。

  1. 噴火は事実: インドネシアで大規模な噴火が現実に発生。幸い日本への津波はなく、現地住民も避難済みで人的被害はなかった。
  2. 予言との関連: 噴火日が、たつき諒氏の予言で注目されていた「7月5日」と近かったため、SNSで爆発的に関連付けられ、トレンドとなった。
  3. 予言の真相: 「7月5日」は災害発生日ではなく、たつき諒氏が夢を見た日。具体的な日付が一人歩きし、誤解が広がった側面がある。
  4. 科学 vs 予言: 科学的に噴火の正確な日時予知は不可能。しかし、火山監視によって被害を軽減することは可能であり、実際に機能した。
  5. 情報リテラシーの重要性: SNSでの情報の拡散は速いが、デマや不確かな情報も多い。公的機関の情報を元に冷静に判断し、不安を煽る情報に惑わされないことが大切。

結局のところ、予言が当たったかどうかを議論するよりも、今回の出来事を「災害はいつ、どこで起きてもおかしくない」という事実を再認識する機会と捉えることが最も建設的です。

日本もインドネシアと同じく火山大国であり、地震や津波のリスクと常に隣り合わせです。予言に怯えるのではなく、これをきっかけに、日頃の防災対策を見直し、いざという時に自分や大切な人の命を守るための行動について考えてみてはいかがでしょうか。

それが、今回の騒動から私たちが得られる最大の教訓なのかもしれません。