最近、SNSやニュースで「宮藤官九郎」の名前をよく見かけませんか?2024年に社会現象を巻き起こしたドラマ『不適切にもほどがある!』、通称「ふてほど」で、その名前は一気にトレンドの最前線に躍り出ました。
私も「コンプラ疲れ」なんて言葉がリアルな今、昭和のオヤジが令和で大暴れする姿に毎週スカッとしていた一人です。でも、見ていてずっと気になっていたのが、「これってただの昭和礼賛?それとも現代への皮肉?」っていうこと。
SNSでも賛否両論がすごかったですよね。そんな中、また新作のニュースが飛び込んできて、「やっぱりクドカン、何か持ってる…!」と気になって仕方なくなりました。一体、宮藤官九郎の何が、こんなにも私たちの心を掴んで、時には社会をザワつかせるんでしょうか。
その秘密を探るべく、改めて「クドカン現象」を深掘り調査してみました。
「ふてほど」の衝撃。結局あれって何だったの?
まず気になったのは、やっぱり『不適切にもほどがある!』の大ヒットの理由。昭和の価値観を持つ主人公・小川市郎が令和にタイムスリップしてくるっていう設定からして、もう面白くないわけがない。
現代の私たちが当たり前だと思っているコンプライアンスやハラスメントの問題に、「それ、おかしくない?」って真正面からツッコミを入れてくれる姿は、痛快そのものでした。
特に話題になったのが、突然始まるミュージカルシーン。「なぜ急に歌うの!?」って最初は戸惑ったけど、気づけば口ずさんでしまうキャッチーなメロディで、難しい社会問題をポップに提示する手法には「やられた!」と思いました。
SNSでは「最高!」「ぶっ飛んでる」という絶賛と、「意味がわからない」という戸惑いの声が入り乱れて、まさにカオス状態でしたよね。でも、調べてみると、宮藤官九郎さんは単に昭和を懐かしんだり、令和を馬鹿にしたりしたかったわけじゃないみたい。
「どっちの時代が正しいとかじゃなく、一度立ち止まって話し合ってみようよ」っていうメッセージが込められていたようです。なるほど、だからただのコメディじゃなくて、心にズシンとくる何かがあったんですね。
「ふてほど」が2024年の流行語大賞に選ばれたのも、それだけ多くの人がこのドラマをきっかけに色々なことを考え、話した証拠なのかもしれません。
参考リンク
- 『不適切にもほどがある!』突如挿入されるミュージカルに集まる賛否…振り付けは脚本家・宮藤官九郎の妻が担当していた - ライブドアニュース
- 【『不適切にもほどがある!』感想 初回】宮藤官九郎は決して守りに入らない - grape
- 『不適切にもほどがある!』に宮藤官九郎が込めたものとは 「話し合いましょう」を大切に
- クドカン脚本の誤算?『不適切にもほどがある!』はなぜ“うかつ”な描写が目立つのか - note
「クドカン節」の秘密と、作品に流れる地元愛の正体
「ふてほど」だけじゃなく、宮藤官九郎さんの作品って、どれも独特の魅力がありますよね。『あまちゃん』『木更津キャッツアイ』『池袋ウエストゲートパーク』…。小ネタ満載のセリフ、先の読めない展開、そして何よりキャラクターがみんな人間臭くて愛おしい。
この唯一無二のスタイルは「クドカン節」と呼ばれているそうです。この独特の視点はどこから来るんだろう?と調べていて、ふと「宮藤官九郎 出身地」と検索してみました。
すると、宮城県栗原市出身であることがわかりました。『あまちゃん』が東北を舞台にしていたように、彼の作品にはどこか地方の空気感や、そこに住む人々の絆みたいなものが描かれていることが多い気がします。
都会のど真ん中を描いていても、どこかコミュニティの温かさや面倒臭さが感じられる。もしかしたら、そうした原風景が、彼のクリエイティブの源泉になっているのかもしれない、なんて思いました。
調べてみると、栗原市は自然豊かな場所のようで、動画を見ているだけでも、のどかな風景が広がっていて癒やされます。こういう場所で育ったからこそ、あのシニカルだけど温かい眼差しが生まれるのかな、と想像が膨らみます。
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次のクドカンは何を仕掛ける?物議も乗り越え新たな挑戦へ
常に話題を振りまく宮藤官九郎さんですが、今後の活動もすごいんです。最近では、小池栄子さんと仲野太賀さんが主演のドラマ『新宿野戦病院』が放送されましたが、実はこれ、放送前から性的マイノリティのキャラクター表現をめぐってSNSで一部批判の声が上がり、公式サイトの表記が修正されるという出来事がありました。
こうした物議を醸すこと自体が、彼の作品が常に現代社会のデリケートな部分に触れている証拠なのかもしれません。そして、さらに大きなニュースが、2026年に配信されるというNetflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』。
なんと主演は役所広司さん!「承認欲求」をテーマにした完全オリジナル脚本で、再び「ふてほど」の磯山晶プロデューサーとタッグを組むというから、期待しかありません。ちなみに、宮藤さん本人はドラマ放送中にSNSは見ないと公言しているそう。
でも、周りからの報告で世間の反応はちゃんと把握しているんだとか。その絶妙な距離感が、炎上を恐れずに攻めた作品を作り続けられる秘訣なのかもしれませんね。これからも私たちをザワザワ、ワクワクさせてくれるのは間違いなさそうです。
参考リンク
- 宮藤官九郎 - 大人計画 OFFICIAL WEBSITE
- 宮藤官九郎氏、ドラマ放送中に「SNSは見ない」 "不適切"話題も「過激なことが言いたいわけじゃない」 | ENCOUNT
- Netflix、日本で10周年! 「次のエピソードへ」 今後最注目の3作品を一挙解禁‼︎
- 役所広司が“承認欲求の塊の男”役 脚本・宮藤官九郎のNetflixシリーズ「俺のこと、なんか言ってた?」26年世界配信
- 放送前から批判続出のクドカン脚本ドラマ 公式サイトからひっそり「削除された言葉」 | 女性自身
調査で納得!私たちがクドカンに惹かれ続ける理由
今回、宮藤官九郎さんについて調べてみて、改めてそのすごさを実感しました。ただ面白いだけじゃない、ただ過激なだけじゃない。私たちが普段感じている社会の「息苦しさ」や「なんか変だな」と思うことを、笑いと毒と愛情たっぷりの「クドカン節」で代弁してくれる。
だから、彼の作品に触れると、心がザワザワするし、誰かと話したくなるんですね。出身地の話も、彼の作品の根底にある温かさにつながるような気がして、個人的に大きな発見でした。
賛否両論を巻き起こしながらも、常に新しい挑戦を続ける宮藤官九郎さん。次にどんな世界を見せてくれるのか、これからも目が離せません!