任天堂は7月29日、『マリオペイント』を「スーパーファミコン Nintendo Classics」向けに配信開始した。本作はマウス操作で遊べるタイトルとなっている。
「スーパーファミコン Nintendo Classics」は任天堂のサブスクリプションサービス「Nintendo Switch Online」加入者向けのサービスとなっている。
『マリオペイント』は、1992年にスーパーファミコン向けに発売されたお絵かきソフトである。同梱のマウスとマウスパッドを使って操作する、スーパーファミコン初のマウス専用ソフトとしても知られている。
透明を含めて16色の色と太さの違ったペン、エアブラシ、スタンプ、塗りつぶしといったツールを使ってお絵かきを楽しむことができる。 また、画面を分割してそれぞれの領域を1コマとしてアニメーションを制作するモードや、五線譜の上に音符を配置して音楽を作るモード、おまけのミニゲームであるハエたたきも収録。
出典: 『マリオペイント』いきなりNintendo Switch Onlineで配信開始。マウスを使ってお絵かきしたり、ハエを叩いたり - AUTOMATON
2025年7月29日、突如として『マリオペイント』がNintendo Switch Onlineで配信開始され、SNSは騒然となりました!特に話題の中心となっているのが、あの伝説の音色「アッフン」です。
かつてスーパーファミコンでこのゲームを遊んだ世代にとっては、懐かしさと共に「あれは何だったんだ…?」という長年の疑問が蘇ってきたのではないでしょうか?一方で、Switchで初めて『マリオペイント』に触れる世代にとっては、謎めいたシュールな音声として新鮮な衝撃を与えています。
この記事では、多くの人の記憶に刻み込まれた「マリオペイントアッフン」の正体から、なぜこれほどまでに愛され、インターネットミームとして独自の文化を築き上げたのか、そして現代に蘇った今、私たちがどのように楽しめるのかまで、その魅力を徹底的に深掘りしていきます。
さあ、あなたも「アッフン」の奇妙で奥深い世界に足を踏み入れてみませんか?
「アッフン」とは?マリオペイントが生んだ謎の音色の正体
「アッフン」と聞いて、特定の顔と音を即座に思い浮かべられるなら、あなたは間違いなく『マリオペイント』経験者でしょう!😂 この「アッフン」とは、1992年に発売されたスーパーファミコン用ソフト『マリオペイント』に登場する、謎めいたアイコンとその効果音のことです。
具体的には、サウンドコラージュ(作曲モード)で使える音色の一つで、豚鼻で無表情な顔のアイコンを五線譜に置くと、「あっふーん♡」という、なんとも言えずセクシーで悩ましいボイスが再生されます。
この独特すぎる音色は、女性の吐息のようにも聞こえ、当時の子供たちに強烈なインパクトと少しばかりの背徳感を与えました。なぜこんな音が…?と誰もが思ったはずです(笑)。
面白いことに、「アッフン」という名前はもともとプレイヤーたちの間で自然発生した愛称でした。しかし、そのあまりの知名度と愛されっぷりからか、後年発売されたニンテンドーDSソフト『メイドイン俺』で、ついに公式に「アッフン」という名称が採用されたのです!
これはファンにとって嬉しい出来事でしたね。さらに、『ゲーム&ワリオ』といった他の任天堂作品にもゲスト出演しており、今や任天堂公認の(?)謎キャラクターとしての地位を確立しています。
単なる効果音に留まらない、不思議な魅力を持った存在、それが「アッフン」なのです。
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なぜ「アッフン」はプレイヤーを虜にした?その中毒性の秘密
では、なぜ「アッフン」はただの奇妙な音で終わらず、これほどまでに多くのプレイヤーの心を掴んで離さなかったのでしょうか?その理由は、いくつかの要因が奇跡的に重なり合った結果と言えるでしょう。🤔
第一に、その圧倒的なシュールさです。『マリオペイント』のタイトル画面は、クリックするたびに様々な反応が返ってくる遊び心に満ちていました。「アッフン」もその一つで、ゲームの本筋とは全く関係ない場所で突然現れる意味不明さが、逆にプレイヤーの好奇心を強く刺激しました。
この「何だコレは!?」という感覚が、忘れられない記憶と して刻まれたのです。
第二に、サウンドコラージュ機能での無限の可能性です。「アッフン」はただ聴くだけでなく、自分で自由に配置して”演奏”できる楽器でした。多くの子供たちが、既存の曲の音符をすべて「アッフン」に置き換えたり、画面を「アッフン」で埋め尽くしてカオスな合唱を楽しんだりしました。
この創造性(?)を刺激する自由度の高さが、繰り返し遊びたくなる中毒性を生み出しました。
そして第三に、隠されたギミックの存在です。実は「アッフン」の音は、五線譜の配置場所によって高さが変わりました。低い場所に置くと「あっっふーーーーん」と間延びした声になり、高い場所に置くと「アッフン!」と早回しのような声になるのです。
この発見もまた、プレイヤーたちを夢中にさせました。単純な音ネタに見えて、実は奥深い遊びが隠されている。この任天堂らしい”遊び心”こそが、「アッフン」が伝説となった最大の理由かもしれませんね。🎨
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うわなっつ! マリオペイントはハエ叩きにハマってたなぁ ハエや自分がやられた時の声とか「あっふん」声とか SEがシュールで友達の間でちょっと流行ったっけ x.com/Nintendo/statu…
ついにマリオペイントが来ちゃった!BGMとSEがめちゃくちゃ良いし、シュールとユーモアさも散りばめられてて忘れられない作品。。
マリオペイント自体は色んなツール詰め合わせの、ゲームってより玩具って感触の物なんだけど、 細々とした所にふざけた感じの遊び心が詰まっててなるほどと思った思い出。比較対象はパソコンのペイントツール 細かい効果音にBGM、隠し要素、何よりもハエタタキ
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「アッフン」活用術!サウンドコラージュの裏技的楽しみ方
『マリオペイント』を手に入れたら、誰もが一度は試す(であろう)「アッフン」の活用術。その楽しみ方は、まさに無限大でした!特に熱中したのが、オリジナルのBGMを作成できるサ ウンドコラージュ機能での「アッフン」遊びです。🎵
最もポピュラーだったのが、「アッフン」だけで曲を作るというもの。用意されているサンプルBGMのキノコやスターといった可愛らしい音符をすべて消し、代わりに「アッフン」のアイコンで埋め尽くすのです。
再生ボタンを押した瞬間に画面中から響き渡る「アッフン」の大合唱は、まさに圧巻の一言。友人たちと集まっては、そのシュールな光景に腹を抱えて笑ったものです。
また、前述の通り「アッフン」は置く場所によって音階が変わるため、これを利用して真面目に(?)名曲を「アッフン」でカバーするという猛者も現れました。ドレミファソラシドを「アッフン」で表現し、有名なアニメソングやゲームBGMを奏でるのです。
その絶妙な音痴感と、時折混じる吐息のような響きが、原曲とは全く違うカオスな魅力を生み出していました。
こうした遊びは、ゲーム内に明確なチュートリアルがあるわけではありません。プレイヤーが偶然発見し、口コミで広がっていった、まさに裏技的な楽しみ方でした。『マリオペイント』には、タイトル画面の文字をクリックすると爆発したり、コーヒーカップのアイコンからハエたたきゲームが始まったりと、こうした隠し要素が満載でした。
「アッフン」もその一つとして、プレイヤーに「何か面白いことが隠されているかもしれない」という探求心と発見の喜びを与えてくれたのです。✨
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マリオペイントのゲーム全体の雰囲気がわかるこちらの動画。サウンドコラージュやハエたたきなど、懐かしい要素が満載です!
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任天堂ミュージックにマリオペイントの名曲が追加された最高 てってれれー🐕ワン! てってれれー🐈ニャオ! てってれれー🐖ブヒ! てってれれー💋アッフン
マリオペイントの1番の思い出は、五線譜にアッフンのスタンプ押しまくって兄と腹抱えて笑ったこと
小学生ワイ 「よーしマリオペイントで大作作ろうぜ」 ー10分後ー アッフンアッフンアッフンででででっていうでっていう…アッフン 「ギャハハ!!」
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ゲームを超えた存在へ!ニコニコ動画と「アッフン」MAD文化
『マリオペイント』の発売から時が経ち、インターネットが普及すると、「アッフン」は新たなステージで輝きを放ち始めます。その中心となったのが、動画共有サイト「ニコニコ動画」でした。🎥
ニコニコ動画の黎明期、「アッフン」はその独特の音色とシュールなビジュアルから、MAD(マッド)動画の格好の素材としてクリエイターたちに発見されます。様々なアニメや映画の映像に「アッフン」の音声や顔を組み合わせた作品が次々と投稿され、一大ブームを巻き起こしました。
特に、教育番組風の動画に「アッフン」を登場させた「アッフン先生」シリーズは伝説的な人気を誇り、「アッフン」の名をゲームを知らない層にまで広めるきっかけとなりました。
ニコニコ動画では、『ヨッシーアイランド』の効果音から生まれた「でっていう」と並び、「アッフン」はカオス系キャラクターとしての地位を不動のものにします。予測不能なタイミングで現れ、場をかき乱すその存在は、視聴者に強烈なインパクトを与え、コメント弾幕を「アッフン」で埋め尽くさせました。
この熱狂はMAD動画だけに留まりませんでした。「アッフン」をモチーフにしたファンアートが描かれたり、その音声をサンプリングして本格的なテクノミュージックやバラードにアレンジする猛者まで登場。
YouTubeなど他のプラットフォームにもその文化は波及し、3Dアニメーションやボーカロイドとのコラボなど、二次創作の幅は広がり続けています。もはや「アッフン」は、単なる一ゲームのキャラクターではなく、インターネットが生んだ不滅のミーム(文化遺伝子)と言えるでしょう。👾
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「アッフン」を3DアニメとMIDIで表現した作品。もはや芸術の域に達しています。
こちらはボーカロイド「鏡音リン」などを使って「アッフン」を楽曲にアレンジした動画。クリエイターの愛を感じます。
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ニコニコ動画を見て育ったのでマリオペイントといったら耳コピアレンジの印象が強い
スマブラのマリオペイントメドレー、プレイしたことある人にしか作れないアレンジだよあれは
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令和に蘇る「アッフン」!Switch Onlineでの再評価と新たな可能性
そして2025年7月29日、伝説は現代に蘇りました。『マリオペイント』がNintendo Switch Onlineで配信開始されたのです!🎉 このニュースは、往年のファンを歓喜させると同時に、新たな世代が「アッフン」と出会う絶好の機会を生み出しました。
今回のSwitch版で特に注目すべきは、現代的な操作への対応です。スーパーファミコン時代は専用のマウスが必要でしたが、Switch版では市販のUSBマウスを接続してプレイできるほか、Nintendo Switch 2であればJoy-Con 2をポインターとして使い、直感的なマウス操作が可能です。
これにより、当時とほぼ同じ感覚で、お絵かきやサウンドコラージュ、そして「アッフン」の配置を楽しむことができます。あの頃の思い出が、最新のハードで鮮やかに蘇るのです!
さらに、任天堂はもう一つの素晴らしいプレゼントを用意してくれました。スマートフォン向け音楽アプリ「Nintendo Music」に、『マリオペイント』のサウンドトラックが追加されたのです。
これにより、ゲームを起動せずとも、いつでもどこでもあの独特なBGMや「アッフン」のサンプル音源を聴くことができるようになりました。通勤・通学中に「ハエたたき」のBGMでテンションを上げたり、作業用BGMとしてお絵かきスクリーンの曲を流したり…もちろん、「アッフン」の音声をリピート再生することも可能です(笑)。
Switchでの再登場と、音楽アプリでの配信。この二つの展開により、「アッフン」は単なる懐かしい思い出から、現代に生きるアクティブなコンテンツへと進化を遂げました。
これからSNSでは、Switchで新たに作られた「アッフン」作品や、斬新な楽しみ方が次々と生まれてくることでしょう。伝説の新たな1ページが、今まさに始まろうとしています。🚀
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Nintendo Switch Onlineでの追加タイトル紹介映像。この中に『マリオペイント』も登場します!
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「マリオペイント」が「スーパーファミコン Nintendo Classics」に追加!Switch 2ならJoy-Con 2のマウス操作でプレイできる Switch/Switch LiteでもUSBマウスを接続することでプレイ可能 gamer.ne.jp/news/202507290… #マリオペイント pic.x.com/u1he04cZsE
「スイッチ2はジョイコンでマウス操作ができます」 「そうするとどうなる」 「わからんのか」 「マリオペイントの移植が出る」
任天堂「マリオペイント」Switch 2のマウス操作で遊べるってよ! Nintendo ClassicsとNintendo Musicにて本日配信 weekly.ascii.jp/elem/000/004/3…
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まとめ:「アッフン」は時代を超える、任天堂の遊び心が生んだ奇跡
今回は、Nintendo Switch Onlineでの配信で再注目されている『マリオペイント』の象徴的存在、「アッフン」について徹底的に掘り下げてきました。
「アッフ ン」は、単なるゲーム内の一要素ではありませんでした。その正体は、サウンドコラージュで使える「あっふーん♡」という独特なボイス付きのアイコンであり、そのシュールさと中毒性で多くのプレイヤーを虜にしました。
置く場所によって音の高さが変わるギミックや、プレイヤー自身が発見する隠し要素としての喜びが、その人気を不動のものにしたのです。
そして、その魅力はゲームの枠を飛び越え、インターネットの世界、特にニコニコ動画でMAD動画の素材として爆発的な人気を獲得しました。「アッフン先生」などの作品を通じて、ゲームを知らない世代にもその存在が知れ渡り、二次創作文化の中で不滅のインターネットミームへと昇華していったのです。
そして2025年、Nintendo Switch Onlineでの配信開始という形で、「アッフン」は令和の時代に華麗に復活を遂げました。USBマウスやJoy-Con 2による快適な操作性、そして「Nintendo Music」での楽曲配信により、懐かしさと新鮮さを両立させながら、私たちの前に再び姿を現したのです。
「アッフン」の物語は、任天堂の根底に流れる「遊び心」がいかにして人の心を掴み、時代を超えて愛されるコンテンツを生み出すかを見事に示しています。意味不明でも、バカバカしくても、そこに「面白い!」という発見と創造の余地があれば、それはやがて文化になるのです。
あなたも是非、この機会にSwitchで『マリオペイント』を起動し、自分だけの「アッフン」作品を生み出してみてはいかがでしょうか?きっと、あの頃と同じか、それ以上の楽しさが待っているはずです!