【最新版】モバイルバッテリーの捨て方｜膨張・破損時の対処法＆回収義務化

「この古いモバイルバッテリー、どうやって捨てたらいいんだろう…？」

スマホの充電に欠かせないモバイルバッテリーですが、その捨て方に迷った経験はありませんか？実は今、モバイルバッテリーの不適切な処分による火災事故が全国で急増しており、大きな社会問題となっています。

ゴミ収集車や処理施設での発火事故は、私たちの安全な生活を脅かす深刻なリスクです。

こうした状況を受け、ついに政府が動きました！2026年4月からは、モバイルバッテリーを普通ゴミとして捨てることができなくなり、メーカーや販売店による回収・リサイクルが義務化される方針です。

これは私たちの生活に直結する大きな変更点と言えるでしょう。

この記事では、目前に迫った法改正の最新情報から、今すぐできる安全な捨て方の基本、そして最も危険な「膨張・破損したバッテリー」の具体的な対処法まで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。

あなたの「どうしよう？」を「こうすれば大丈夫！」に変えるための、決定版ガイドです。大切な自分と家族、そして社会の安全を守るために、ぜひ最後までご覧ください。

「小さいものだし、不燃ゴミでいいかな？」なんて、軽い気持ちでモバイルバッテリーを捨ててしまうのは絶対にNGです！なぜなら、モバイルバッテリーに内蔵されている「リチウムイオン電池」は、非常にデリケートで、強い圧力や衝撃が加わると発火・爆発する危険性があるからです。

想像してみてください。あなたの捨てたバッテリーが、ゴミ収集車の中で他のゴミと一緒に圧縮された瞬間を…😱

実際に、環境省の報告によると、2023年度だけでリチウムイオン電池が原因とみられる発煙・発火事故が全国で2万件以上も発生しています。これは、もはや他人事ではありません。

火災は収集車の作業員の方々の命を危険にさらし、ゴミ処理施設全体をストップさせてしまう甚大な被害につながる可能性もあります。

SNSでも、「モバイルバッテリーって気軽に捨てられない…」「危険性だけ語られても、どこに捨てればいいの？」といった不安の声が多く見られます。また、万が一、山や川に不法投棄されれば、バッテリー内部の有害物質が土や水を汚染し、私たちの環境に深刻なダメージを与えてしまいます。

便利な生活を支えてくれるモバイルバッテリーだからこそ、その役目を終えた後の「お別れの仕方」にも責任を持つことが、今、私たち一人ひとりに求められているのです。

リチウムイオン電池による火災の危険性や、自治体ごとの捨て方の違いについて、こちらのニュース動画で詳しく解説されています。実際の火災映像は衝撃的です。

これまで曖昧だったモバイルバッテリーの処分方法に、ついに国が大きな一歩を踏み出しました。相次ぐ火災事故を受け、政府はモバイルバッテリー、携帯電話、加熱式たばこの3品目を「指定再資源化製品」に追加する方針を固めたのです。

これは、私たちの捨て方に直接関わる、とても重要なニュースです！

一体、何が変わるの？

簡単に言うと、2026年4月からは、これらの製品を一般ゴミ（燃えるゴミ・燃えないゴミ）として捨てることができなくなります。

この変更は「改正資源有効利用促進法」という法律に基づくもので、メーカーや輸入販売業者に対して、製品の自主回収とリサイクルが義務付けられます。 これを怠った事業者には罰金が科されるため、各社は回収体制を強化することになります。

私たち消費者には直接的な罰則はありませんが、自治体のルールに従って正しく分別・排出する義務が生じます。

さらに、この動きに先駆けて、2025年4月15日には環境省が全国の自治体に対し、膨張したバッテリーを含む小型充電式電池の回収を強化するよう通知を出しました。

これにより、これまで処分に困っていた危険なバッテリーの受け入れ先が、少しずつ増えていくことが期待されます。

これからは「よくわからないから、とりあえず不燃ゴミに…」という選択肢はもうありません。メーカーや自治体が用意する正規の回収ルートに沿って、安全に処分することが、私たちの責任となるのです。

この大きな変化に乗り遅れないよう、今のうちから正しい知識を身につけておきましょう！

「じゃあ、具体的にどこに持っていけばいいの？」という疑問にお答えします！まだ使える状態の、特に問題のないモバイルバッテリーの基本的な捨て方は、主に以下の4つです。

1. JBRCの回収ボックス

最も一般的なのがこの方法。JBRC（一般社団法人JBRC）は、充電式電池のリサイクルを推進している団体です。JBRCに加盟しているメーカーの製品（リサイクルマークが目印）は、全国の家電量販店、ホームセンター、スーパーなどに設置されている黄色の「小型充電式電池リサイクルBOX」で無料で回収してもらえます。

お近くの協力店はJBRCの公式サイトで簡単に検索できますよ！

2. 家電量販店

ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダデンキといった大手家電量販店では、多くの場合、メーカーを問わずモバイルバッテリーを回収してくれます。店舗によってはJBRCの回収ボックスを設置している場合や、サービスカウンターで直接店員さんに手渡す場合があります。

ただし、後述する膨張したバッテリーは断られることが多いので注意が必要です。

3. 携帯キャリアショップ

ドコモ、au、ソフトバンクなどの携帯ショップでも、メーカーやブランドに関わらずモバイルバッテリーを回収してくれる「モバイル・リサイクル・ネットワーク」という取り組みがあります。

契約者でなくても利用できることが多いので、買い物のついでに立ち寄ってみるのも良いでしょう。

4. メーカーによる回収サービス

AnkerやCIOなど、一部のメーカーは自社製品の回収サービスを行っています。郵送で対応してくれる場合が多く、近くに回収場所がない方には便利です。ただし、送料が自己負担になることもあるので、各メーカーの公式サイトで詳細を確認してみてください。

⚠️PSEマークはありますか？

2019年2月以降に日本国内で販売された製品には、安全基準を満たした証である「PSEマーク」の表示が義務付けられています。このマークがない古い製品や海外製のものは、回収サービスで断られる可能性があります。

その場合は、お住まいの自治体に相談してみましょう。

モバイルバッテリーの基本的な捨て方や、処分前に必ずやるべき「絶縁方法」について、こちらの動画で分かりやすく解説されています。

ここが一番知ってほしいポイントです！もし、あなたのモバイルバッテリーがパンパンに膨らんでいたり、異常に熱くなっていたり、変な匂いがしたりしたら、それは非常に危険なサインです。

絶対にそのまま放置したり、普通の回収ボックスに入れたりしないでください！

なぜ膨らむの？

バッテリー内部の電解液が劣化してガスが発生し、内圧が高まっている状態です。いわば「小さな爆弾」のようなもの。ちょっとした衝撃で、発火・爆発するリスクが極めて高くなっています。

【緊急時の対処ステップ】

ケーブルに繋がっているなら、すぐに抜いてください。

万が一の発火に備え、金属製ではない、燃えにくい容器に入れましょう。例えば、陶器の植木鉢や土鍋、ガラス瓶などが適しています。それを玄関のコンクリートの上など、周りに燃えるものがない場所に保管します。

【じゃあ、どうやって捨てるの？】

膨張・破損したバッテリーは、ほとんどの家電量販店やJBRCの回収ボックスでは受け付けてもらえません。 最も確実な方法は以下の2つです。

これが最も安全で確実な方法です。

最後に、絶縁処理を忘れずに！

処分に持ち込む前には、必ず金属端子部分（USBの差し込み口など）をビニールテープやセロハンテープで覆い、「絶縁」してください。これにより、輸送中のショート事故を防ぐことができます。

膨らんだバッテリーの中で何が起きているのか、そして絶対にやってはいけないNG行動と正しい対処法が、この動画で非常に分かりやすくまとめられています。

モバイルバッテリーの捨て方は、全国一律ではなく、お住まいの自治体によってルールが微妙に異なります。ここでは、東京都内のいくつかの区を例に、その違いを見てみましょう。

これらの区では、区としてモバイルバッテリーの収集は行っていません。 火災リスクを避けるため、区のゴミとしては出せないルールです。住民には、前述したJBRCの回収協力店（家電量販店など）に設置されたリサイクルBOXを利用するよう案内しています。

少し特殊なのが練馬区です。練馬区では、モバイルバッテリーを「不燃ごみ」として出すことが可能です。ただし、重要な注意点があります。それは、他の不燃ごみとは別の袋に入れ、袋に「モバイルバッテリー」とハッキリ書いて出す必要があるという点です。

これは、収集作業員が中身を認識し、安全に取り扱うためのルールです。もちろん、練馬区でもJBRCの回収ボックスを利用することも推奨されています。

このように、同じ東京都内でも対応が分かれています。これはあくまで一例であり、あなたの街では全く違うルールが定められている可能性があります。

【最重要】必ず自分の自治体のルールを確認しよう！

一番確実で安全な方法は、お住まいの市区町村の公式ホームページで確認することです。「〇〇市 モバイルバッテリー 捨て方」と検索すれば、必ず公式情報が見つかります。

ゴミの出し方は、その地域のルールに従うのが大原則。思い込みで捨ててしまう前に、一度だけ確認する習慣をつけましょう！

こちらは練馬区の公式動画です。不燃ごみとして出す際の具体的な方法と注意点を、映像で分かりやすく解説しています。

そもそも、危険な状態になる前に、安全に使い切りたいですよね。ここでは、モバイルバッテリーの寿命のサインと、長持ちさせるためのコツをご紹介します。

【これって寿命？買い替えのサイン】

一般的に、モバイルバッテリーの寿命は充電回数にして300〜500回、期間にすると1年半〜2年ほどと言われています。以下のようなサインが見られたら、買い替えを検討しましょう。

これらのサインは、内部の電池が劣化している証拠です。無理して使い続けると、発火などの事故につながる可能性が高まるため、早めに処分を考えましょう。

【安全に使うための3つのコツ】

また、0%になるまで使い切る「過放電」も劣化の原因になります。

【長期保管するときの注意点】

しばらく使わない場合は、バッテリー残量を50%程度にした状態で、涼しく乾燥した場所に保管するのがベストです。満充電や空っぽの状態で放置すると、劣化が進みやすくなります。

そして、保管中も定期的に膨らみなどがないかチェックするのを忘れずに！

今回は、モバイルバッテリーの安全な捨て方について、最新の法改正の動きから緊急時の対処法まで詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

1. ゴミへの投棄は絶対NG！: モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を含み、発火・爆発の危険があります。絶対に一般ゴミ（燃える・燃えない）には捨てないでください。

2. 2026年4月からルールが変わる！: 政府の方針により、メーカー等による回収・リサイクルが義務化され、一般ゴミとして捨てられなくなります。今のうちから正しい処分方法を習慣づけましょう。

3. 基本的な捨て場所は4つ: 通常のバッテリーは、①JBRC回収ボックス、②家電量販店、③携帯ショップ、④メーカー回収サービス、のいずれかで処分できます。

4. 【最重要】膨張・破損バッテリーの対処法: 膨らんだバッテリーは非常に危険です。すぐに使用を中止し、安全な場所に隔離した上で、購入したメーカーかお住まいの自治体の清掃事務所に直接相談してください。

絶対に回収ボックスには入れないでください。

5. 自治体のルールを必ず確認: 処分方法は地域によって異なります。「〇〇市 モバイルバッテリー 捨て方」で検索し、お住まいの地域の公式情報を確認するのが最も確実です。

6. 安全な使用と寿命の把握: 高温や衝撃を避け、適切な充電を心がけることで、バッテリーを長持ちさせ、リスクを減らせます。充電の減りが早い、本体が熱いなどの寿命のサインを見逃さないようにしましょう。

便利なモバイルバッテリーを、最後まで安全に。この記事が、あなたの「どうしよう？」を解決する一助となれば幸いです。正しい知識を身につけ、安心してスマートフォンライフを楽しみましょう！