14日午前11時過ぎ、北海道斜里町の羅臼岳で登山中の男性がクマに襲われました。男性の容体は分かっていません。午前11時すぎ、斜里町の羅臼岳で「友人がクマに襲われた」と警察に通報がありました。
警察によりますと、襲われたのは男性で、一緒に登山していた友人が警察に通報したということです。クマに襲われた男性の容体は分かっていません。
出典: 「友人がクマに襲われた」北海道 羅臼岳で登山中 - KSBニュース
世界自然遺産・知床の最高峰、羅臼岳。その名を検索する人が今、急増しています。理由は、2025年8月14日に発生した、あまりにも衝撃的なヒグマによる人身事故。現場となったのは、登山コースの序盤にある絶景ポイント「オホーツク展望」でした。
多くの登山者が最初に目にするはずの美しい景色が、悲劇の舞台となってしまったのです。
この記事では、本来はどのような素晴らしい場所なのかという「オホーツク展望」の魅力に迫るとともに、今回の事故で何が起きたのか、そして現在の厳しい入山規制について、公的機関の情報を基に詳しく解説します。
さらに、「登山はできないけど、知床の絶景を楽しみたい…」という方のために、安全に訪問できる「羅臼国後展望塔」 との違いや、そちらの楽しみ方もご提案。知床の自然の美しさと、その裏側にある厳しさの両面を理解し、安全に旅するための最新情報をお届けします。
羅臼岳「オホーツク展望」とは?絶景が広がる登山の序盤ハイライト
羅臼岳の「オホーツク展望」は、世界自然遺産・知床の最高峰、羅臼岳(標高1,661m)の登山道にある、最初の絶景ポイントです。特に多くの登山者が利用する岩尾別コースを登り始めてから、およそ40分〜1時間ほどでたどり着ける、標高約550mの場所に位置しています。🌲
名前の通り、ここからは広大なオホーツク海の海岸線が一望でき、眼下に広がる原生林と青い海のコントラストは、まさに息をのむ美しさ。本格的な登山が続く中、最初に訪れるこの『最初の絶景報酬』は、多くの登山者にとって大きな感動と、これから先の道のりへの期待感を抱かせてくれる特別な場所でした。
しかし、2025年8月14日、この場所がヒグマによる人身事故の現場となってしまいました。本来であれば、多くの人が知床の雄大な自然を初めて体感する感動の場所が、今は悲しいニュースと共に語られています。
この事故により、現在、羅臼岳への登山道はすべて閉鎖されており、この景色を直接見ることはできません。
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昨日羅臼岳岩尾別コース標高560m岩峰付近で20代男性が熊に引きずられて消息不明となりました 14日の時点で岩尾別・羅臼温泉・硫黄山の各登山道が全面閉鎖となっています また知床五湖園地 本日カムイワッカ湯の滝も二次被害防止のため閉鎖となりました
北海道でクマの被害 北海道・斜里町の羅臼岳で8月14日、男性がクマに襲われた 警察によりますと、羅臼岳の標高550メートル付近で、登山客の男性が通報者の男性と2人でいたところ、クマに襲われた
羅臼岳 熊騒動1時間前に下山した動画。 発生場所は、木下小屋から南東方向・オホーツク展望付近(標高550m付近の登山道上) 知床に限らず、北海道の山はどの山域でも熊対策が必要。
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【現在閉鎖中】「オホーツク展望」へのアクセスと岩尾別コースの歩き方
「オホーツク展望」へ至る岩尾別コースは、羅臼岳登山のメインルートです。登山口は「岩尾別温泉」にあり、「ホテル地の涯」や山小屋「木下小屋」が目印です。JR知床斜里駅などからバスも出ていますが本数が少ないため、レンタカーでのアクセスが一般的でした。
登山口から「オホーツク展望」までは、約40分〜1時間。ここまでは比較的短いアプローチですが、羅臼岳山頂までは片道約5時間、往復で9時間以上かかる本格的な登山コースです。
そのため、オホーツク展望までを目標にした「ミニ登山」を楽しむ人もいました。
【最重要】しかし、前述の通り、ヒグマ人身事故の影響で、現在この岩尾別登山口を含む羅臼岳の全ての登山口は閉鎖されています。 登山道への立ち入りは固く禁止されており、解除の目処は立っていません。
絶対に立ち入らないでください。知床の自然は厳しく、特にヒグマの活動が活発なエリアです。入山前には登山計画、十分な装備、そして何より最新の公式情報の確認が不可欠です。
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羅臼岳は熊スプレーほぼ携行必須で、ふもとの木下小屋でデポジットでレンタルできるんよな あの山域に入る人らならそこらへん心得てるやろなあ思うけど そもそも熊スプレーを発射させる訓練がね〜
北海道 羅臼岳付近「友人がクマに襲われ 引っ張られていった」- NHK www3.nhk.or.jp/news/html/2025… 私が7月29日から一晩泊まった木下小屋が、こんな時に見るとは…あの親父さんもびっくりしただろう。
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オホーツク展望から望むはずだった…知床の大パノラマと季節の魅力
もし安全に「オホーツク展望」に立つことができたなら、そこにはどんな景色が広がっているのでしょうか。想像してみてください。目の前には、どこまでも続く雄大なオホーツク海。
天気が良ければ、地球の丸さを感じさせるほどの水平線が広がります。✨
羅臼岳の登山シーズンは、季節ごとに全く違う表情を見せてくれます。
- 残雪期(6月中旬〜下旬): 新緑の緑と、まだらに残る雪の白のコントラストが美しい季節。
- 夏(7月〜8月): イワギキョウやエゾコザクラなど、色とりどりの高山植物が咲き誇るお花畑が登山道を彩ります。まさに天空の楽園!🌼
- 秋(9月〜10月上旬): 山全体がナナカマドの赤やダケカンバの黄色に染まる、圧巻の紅葉シーズン。燃えるような景色が広がります。🍁
そして、空気が澄み切った日には、海の向こうに北方領土・国後島の島影を望むこともできます。季節ごとに移り変わるこの大パノラマは、登山者だけが味わえる特別なご褒美。
今は叶いませんが、いつかまた、この美しい景色が多くの人々の心を癒してくれる日が来ることを願うばかりです。
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羅臼岳に登頂したら国後島が見えたので、今から皆さんに、北方領土に関するクイズを出すピィ~♪ まずは初級編だピ! 【第1問】北方領土を不法に占拠しているのはどの国でしょう?
日本百名山第64座目、羅臼岳登頂! めったにない最高の天気! 北方領土もハッキリ見えます!!
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【安全な代替案】羅臼国後展望塔との違いは?手軽に絶景を楽しむ方法
「羅臼岳には登れないけど、羅臼の絶景は見たい…」そんな方に強くおすすめしたいのが、「羅臼国後(らうすくなしり)展望塔」です。名前が似ていますが、「オホーツク展望」とは全くの別物!
その違いを知って、安全な旅のプランを立てましょう。
- 羅臼岳 オホーツク展望
- 場所: 羅臼岳の登山道の途中(標高約550m)
- アクセス: 登山が必要(片道40分〜1時間)
- 特徴: 登山 者向けの自然の中のビューポイント。達成感は格別。
- 現状: 立入禁止
- 羅臼国後展望塔
- 場所: 羅臼の市街地を見下ろす高台(海抜167m)
- アクセス: 車でOK! 駐車場完備。
- 特徴: 誰でも気軽に楽しめる観光施設。入場無料で、北方領土に関する展示室や望遠鏡も完備。国後島が肉眼でもはっきりと見えます。
- 現状: 通常通り見学可能
つまり、体力や装備がなくても、小さなお子様連れでも、誰でも気軽に知床の大パノラマを楽しめるのが「羅臼国後展望塔」なんです。🚗💨 羅臼岳の勇壮な姿と、海の向こうに横たわる国後島を眺めながら、知床の自然と歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
羅臼岳への登山ができない今、最高の代替スポットと言えるでしょう。
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「羅臼国後展望塔」からの眺めは、こちらの動画でも確認できます。手軽に行けるのに、この絶景はすごい!
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何がってこれ車で知床峠展望台へ向かうとこの山を四方八方からグルっと回りながら頂上に向かうのよ あらゆる方向から羅臼岳が見えるから凄く面白いし展望台は大絶景なのよ
羅臼岳は以前ヘッダーで使っていたな。知床峠では飛び出したでかいエゾシカに衝突しそうになった。 正直ここは車から出て展望台を歩くだけでも怖い。登る人は勇者だよ…
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【最重要】羅臼岳のヒグマ事故と現在の入山規制(2025年8月最新)
この記事で最もお伝えしたい、安全に関する情報です。**2025年8月14日、羅臼岳の「オホーツク展望」付近で、登山中の20代男性がヒグマに襲われ行方不明になるという重大な人身事故が発生しました。
** 専門家によると、以前から報告されていた「人に付きまとうクマ」と同一個体である可能性も指摘されています。
この事故を受け、二次被害を防ぐため、関係機関は以下の厳しい利用制限措置を取っています。
🚨 現在の利用制限(2025年8月15日時点) 🚨
- 羅臼 岳の全登山口閉鎖: 岩尾別登山口、羅臼温泉登山口、知床硫黄山登山口のすべてが閉鎖され、登山道への立ち入りは固く禁止されています。
- 周辺園地の閉鎖: 知床五湖園地やカムイワッカ園地(湯の滝)も臨時閉園となっています。
絶対に、興味本位で現場に近づかないでください。
知床は、日本で最もヒグマの生息密度が高い地域の一つです。登山や散策をする際は、以下の対策が必須となります。
- 音を出す: クマ鈴やラジオで人の存在を知らせる。
- 複数人で行動: 単独行動は絶対に避ける。
- 食べ物管理: 食料やゴミの匂いはクマを強力に引き寄せます。管理を徹底してください。
- クマよけスプレー携行: いざという時のために、使い方を練習した上で必ず携行しましょう。
羅臼岳への登山を計画していた方は、必ず計画を中止・変更してください。そして、今後の情報については、以下の公的機関のウェブサイトやSNSを必ず確認するようにしてください。
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8月14日、羅臼岳登山道において、登山者がヒグマに襲われたとの通報がありました。現在、登山口は全面閉鎖され、警察が中心となって安否不明者の捜索救助活動をしています。現場周辺は大変危険であり、捜索救助活動の妨げとなりますので、羅臼岳登山道周辺には立ち入らないよう強くお願いいたします。
【ヒグマによる人身被害】 令和7年8月14日午前11時10分、斜里郡斜里町羅臼岳付近において、男性が熊に襲われたという通報がありました。現場付近を警察等で警戒していますが、付近には近付かないようにしてください。また、熊を目撃した場合は110番通報をお願いします。 #ヒグマ #熊
羅臼岳ヒグマ人身事故に関するお知らせ
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まとめ:悲劇の舞台「オホーツク展望」と知床の自然との向き合い方
今回は、ヒグマによる人身事故という衝撃的なニュースで注目されることとなった、羅臼岳の「オホーツク展望」について特集しました。
本来、オホーツク展望は、岩尾別コースの序盤に現れる、広大なオホーツク海を一望できる素晴らしい景勝地です。登山者にとっては、厳しい道のりの中で最初に得られる『絶景のご褒美』であり、多くの感動を与えてくれる場所でした。
しかし、今回の事故により、その場所は悲劇の現場として記憶されることになり、現在、羅臼岳への道は固く閉ざされています。
この記事で強調したいのは、知床の自然の美しさと厳しさは表裏一体であるということです。手つかずの自然が残る世界遺産だからこそ、そこにはヒグマをはじめとする野生動物がすぐそばで暮らしています。
彼らのテリトリーにお邪魔するという謙虚な気持ちと、万全の準備・知識がなければ、安全に楽しむことはできません。
羅臼岳への登山が禁止されている今、知床の絶景を楽しみたい方は、ぜひ「羅臼国後展望塔」を訪れてみてください。車で手軽にアクセスでき、羅臼岳や国後島の雄大な景色を安全に堪能することができます。
行方不明となっている方の無事を心から祈るとともに、この記事が、皆さんが知床の自然と正しく向き合い、安全な旅をするための一助となれば幸いです。旅行を計画する際は、必ず最新の公式情報を確認することを忘れないでください。