佐賀県伊万里市で起きた強盗殺人事件で、警察は27日深夜に、現場近くに住むベトナム人の24歳の男を逮捕しました。強盗殺人と住居侵入の容疑で逮捕されたのは、ベトナム国籍の技能実習生、ダム・ズイ・カン容疑者(24)です。
ダム容疑者は、被害者宅からすぐ近くの場所に住んでいました。ダム容疑者は26日、伊万里市にある住宅で、日本語講師の椋本舞子さん(40)をナイフで脅し、現金1万1000円を奪ったうえ、ナイフで首などを切りつけるなどして殺害した疑いが持たれています。
警察が28日未明に行った会見で、犯行当時の様子が明らかになりました。インターホンが鳴り、母親がドアを開けると、金品を要求してきたというダム容疑者。椋本さんは脅迫され、1万円を渡しますが、ダム容疑者は脅迫を続け、さらに1000円を渡したといいます。
椋本さんの死因は失血死で、首や腹などには複数の刺し傷があり、警察は強い殺意を持って犯行に及んだとみています。ダム容疑者は取り調べに対し、容疑を否認しています。しかし、住んでいる寮からは血のついたナイフ1本が押収されました。
出典: 24歳のベトナム人実習生を逮捕 1万1000円奪った後に首など刺す 佐賀母娘死傷【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年7月28日) - YouTube

佐賀県伊万里市で発生した痛ましい強盗殺人事件。逮捕されたのがベトナム国籍の技能実習生だったことから、今、ネット上では「ベトナム人 モラル」というキーワードでの検索が急増しています。

「やっぱりベトナム人は…」「だから外国人は…」といった短絡的な声も聞こえてくるのが現実です。しかし、一つの事件をきっかけに、特定の国の人々全体に「モラルがない」というレッテルを貼ってしまって、本当に良いのでしょうか?

実は、私たちが「モラルがない」と感じる行動の裏には、日本とは全く異なる文化や歴史、社会背景が隠されていることが少なくありません。彼らが「なぜ」そう行動するのかを知ることは、不必要な摩擦を避け、より良い関係を築くための第一歩になります。

この記事では、最近の事件報道に偏ることなく、「ベトナム人のモラル」というテーマを文化的な側面から深掘りします。日本人が抱きがちな疑問から、その根底にある価値観、そして現代ベトナム社会の変化までを多角的に分析。

日本で共に暮らす彼らを正しく理解し、円滑な関係を築くための実践的なヒントを提供します。

「ベトナム人はモラルがない」は本当?日本人が戸惑う行動の理由

「ベトナム人は声が大きい」「公共の場で騒ぐ」「悪いことをしても謝らない」…。日本で暮らすベトナム人に対して、このような印象を持つ人は少なくないかもしれません。実際に、こうした行動が文化の違いから「モラルがない」と受け取られてしまうケースは多々あります。

一体なぜ、彼らはそのように振る舞うのでしょうか?🤔

まず、声の大きさや公共の場での振る舞いについて。ベトナムでは、日本ほど公共の場での静粛さを求められない文化があります。「お互い様」という精神が根付いており、多少の騒がしさは許容される傾向にあるのです。

そのため、本人たちに悪気はなくても、日本の静かな環境ではその声量が「うるさい」と感じられてしまうことがあります。

次に、多くの日本人が最もストレスを感じるかもしれない「謝らない」という態度。これは、ベトナム人の高いプライド(自尊心)と深く関係しています。ベトナム文化では、人前で自分の非を認めることは自尊心を大きく傷つける行為と捉えられがちです。

特に、大勢の前で叱責されることは絶対に避けたいこと。そのため、何か問題が起きても、すぐに謝罪するのではなく、まず言い訳や状況説明から入ることが多くなります。これは「謝る習慣がない」というよりも、「自分のプライドを守る」という文化的な防衛本能に近いのかもしれません。

もし注意をする場合は、人目につかない場所で、1対1で穏やかに話すことが非常に重要です。

さらに、交通ルールにも違いが見られます。バイク社会のベトナムでは、50cc以下のバイクは免許が不要だったり、無免許運転が日本ほど厳しく罰せられなかったりする背景があります。

こうした日本の常識とのギャップが、一つ一つの行動に対する「モラル」の評価の違いを生んでいるのです。彼らの行動を一方的に非難する前に、こうした文化的な背景を知ることが、相互理解の第一歩と言えるでしょう。🙏

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返信先:@nohandhuman ベトナム人も中国人も声が大きい。 日本は電車は静かに乗るマナーだし余計に響く。 子供が泣いてうるさいなら叱ったり宥めたりは親の責任だけど果たさないなら降りてほしい。 最初から映ってないから分からないけど、子連れは常に他人に迷惑になってないか気を遣いながら居ないとね。私もそうしてる。

返信先:@moeruasia01 中国人は「面子」、ベトナム人は「見得」の文化が存在する。 共通して「大勢の見ている前で怒られたり叱られたりするのを極端に嫌うくせに、他人に対しては必要以上に公の前で叱咤罵声を浴びせる」、また人前で絶対に謝らない、非を認めることになるからだそう。 そりゃ日本式の指導法だと逃げるわな。

こういうおじさんは昔から一定いて、大体は指摘された親が反射的に謝れば収まるのだけど、ベトナム人の周りを気にしない文化&本当に悪いと思わないと謝らない特性で拗れてる。 x.com/May_Roma/statu…

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ベトナムの「モラル」を形作るもの:儒教・家族主義・集団主義

ベトナム人の行動や価値観、つまり「モラル」の根底には、どのような文化的・歴史的背景があるのでしょうか。その鍵を握るのが、「儒教」「家族主義」「集団主義」という3つのキーワードです。🌏

ベトナムは古くから中国文化の影響を強く受けており、その中でも儒教の教えは社会の隅々にまで浸透しています。特に重要なのが、年長者を敬う「年功序列」の考え方です。

これは単なる礼儀作法に留まらず、社会の秩序を保つための重要な規範とされています。職場でも、たとえ役職が下であっても年上の人には敬意を払うのが当たり前。この感覚は、日本人が考える以上に強固なものです。

儒教の教えと密接に結びついているのが、強固な「家族主義」です。ベトナム人にとって、家族は何よりも優先されるべき存在。「仕事のために家族を犠牲にする」という考え方は、彼らにとっては本末転倒に映ります。

困ったときにはまず家族や親族が助け合うという強い絆があり、このコミュニティ意識が彼らの行動原理の核となっています。この点は、個人主義が比較的強い日本社会とは大きく異なる部分です。

また、ベトナムは公式には無宗教とされていますが、人々の精神生活には仏教、儒教、道教が融合した独自の信仰が深く根付いています。特に大乗仏教の影響は大きく、倫理観や他者への思いやりといった価値観の形成に大きな役割を果たしてきました。

こうした宗教観が、彼らの穏やかさや勤勉さといった側面にも繋がっているのかもしれません。🙏

そして、家族や親族との強い繋がりは、「集団主義」的な行動にも表れます。彼らは一人で行動するよりも、仲間や同郷の者たちと共に行動することを好む傾向があります。

これは、互いに支え合い、情報を共有するための知恵でもあるのです。こうした文化的背景を理解することで、一見すると不可解に思える彼らの行動も、また違った視点から見えてくるはずです。✨

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こちらの動画では、日本で暮らすベトナム人の方々へのインタビューを通じて、彼らが日本社会で何を感じ、どのように生活しているのか、そのリアルな声を知ることができます。

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返信先:@investorMM 儒教社会の韓国は差別意識や排外思想がきつい。 ベトナム人はあからさまにバカにしているからこんなことになる。 しらんけど

ベトナム人実習生の犯罪履歴、教育履歴をすべて精査し一定の基準以下の外国人は入れるべきじゃない。 日本語や文化、基本的な法律、ルールを母国で教育してからにしてください。 際限なくベトナム人労働者を増やすのには大反対です。 x.com/sankei_news/st…

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仕事観からコミュニケーションまで。ベトナム人と日本人の意外な共通点と違い

文化や歴史が違えば、価値観が異なるのは当然のこと。特に、毎日の大半を過ごす職場では、その違いが顕著に表れることがあります。ここでは、日本人とベトナム人の「モラル」や価値観について、具体的な違いと意外な共通点を探ってみましょう。🤝

まず、仕事に対する考え方です。日本人が「会社への帰属意識」や「自己犠牲」を美徳とすることがあるのに対し、ベトナム人は「家族のために働く」という意識が非常に強いです。

そのため、基本的にサービス残業はせず、定時になればすぐに帰宅して家族との時間を大切にします。しかし、これは決して仕事に不真面目だという意味ではありません。驚くべきことに、「残業代がきちんと支払われるなら、喜んで働く」という人が非常に多いのです!

稼いだお金を故郷の家族に仕送りしたいという強い動機があるため、目的が明確であれば、日本人以上に勤勉に働くこともあります。💪

次に、コミュニケーションのスタイルの違いです。日本のビジネスシーンでは「報・連・相(報告・連絡・相談)」が徹底されていますが、ベトナムでは結果が重視される傾向にあり、プロセスを細かく共有する習慣はあまりありません。

これが、日本人上司からすると「何も報告してこない…」という不安に繋がることがあります。悪気があるわけではなく、文化的なスタイルの違いなのです。

一方で、意外な共通点もたくさんあります。儒教や仏教の価値観が根付いていることから、真面目で勤勉な性質を持つ人が多いのは、日本人とよく似ています。

また、ベトナムは伝統工芸が盛んな国でもあり、手先が器用な人が多いのも特徴です。細かい作業も丁寧にこなすため、製造業などの現場では高く評価されています。✨

時間にルーズな面があると言われることもありますが、それはあくまで一面的な見方。根は真面目で、家族思いで、向上心も高い。こうした多面的な姿を知ることが、彼らとの良好な関係を築く上で欠かせないのです。

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現代ベトナム社会のモラル観の変化と教育の役割

「ベトナム」と一括りに言っても、その社会は今、急速な変化の真っ只中にあります。特に、目覚ましい経済成長と都市化は、伝統的な価値観やモラルにも大きな影響を与えています。📈

東南アジアでもトップクラスのスピードで進む都市化は、人々のライフスタイルを大きく変えました。かつては当たり前だった三世代同居は減少し、核家族化が進行。新しい文化や価値観が次々と生まれる一方で、古くからの共同体のあり方や伝統的なモラルとの間に、少しずつズレが生じているのも事実です。

例えば、ハノイに新しくオープンした軍事歴史博物館で、来館者が展示物の戦車に登ってしまうといったモラルに欠ける行動がSNSで問題視されたのは、こうした変化の一つの現れと言えるかもしれません。

しかし、重要なのは、ベトナム社会もこうした課題に手をこまねいているわけではない、ということです。ベトナム政府は、新時代にふさわしい道徳的価値観と規範を構築するため、教育改革に非常に力を入れています

2025年からの国家文化発展プログラムでは、国民の意識向上が重要目標に掲げられ、学生たちへの倫理教育や生活様式の指導を強化する方針が示されています。これは、国としてモラルの向上に真剣に取り組んでいる証拠です。🏫

ベトナムの道徳教育は、日本のそれとは少し異なり、ユニークな側面も持っています。例えば、教科書はドリル形式で、テストのように採点されることもあるのだとか。過去には、その内容が「過激すぎる」として国内で物議を醸したこともありましたが、現在も試行錯誤を繰り返しながら、知識・技能・倫理のバランスが取れた教育システムの構築を目指しています。

一部の事件や行動だけを見て「ベトナムは…」と判断するのではなく、彼らが社会全体でモラル向上にどう取り組んでいるのか、そのポジティブな側面にも目を向けることが、公平な理解に繋がるのではないでしょうか。🌱

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ベトナム国内でも、公共の場でのモラルが議論の的になることがあります。こちらの動画は、ハノイの軍事歴史博物館で起きた出来事を通じて、現代ベトナム社会が抱えるモラル意識の課題と、それに対する博物館の対応を伝えています。

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【防犯強化】 ベトナム人実習生の犯罪が増加傾向。背景には過剰な仲介手数料、脱走、闇バイト、組織的ブローカーの暗躍があります。 日本政府は、水際と出口の両面で対策を強化すべき。 ベトナム政府との連携、在留資格の管理、生活支援、法教育の拡充を早急に。 #技能実習制度 #治安対策 #日越連携 x.com/sankeinews_wes…

ベトナム技能実習生の逃亡5500人で国別最多。不法滞在で一部は犯罪に手を染める悪循環も起きている。令和5年は約9800人が逃亡し、うちベトナム人は約5500人で半数以上を占めた。

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明日から使える!ベトナム人と良好な関係を築くための実践ガイド

これまでの内容を踏まえ、私たちがベトナム人とより円滑で良好な人間関係を築くためには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。明日からすぐに実践できる、具体的な接し方のヒントをいくつかご紹介します。😊

1. 「人前で叱らない」は鉄則!

これが最も重要なポイントかもしれません。プライドが高い彼らにとって、人前で注意されたり叱られたりすることは、最大の侮辱と感じられます。何か伝えるべきことがある場合は、必ず1対1になれる場所に移動し、穏やかな口調で具体的に伝えましょう。

逆に、褒めるときは人前で、少し大げさなくらいに褒めると、彼らのモチベーションは格段にアップします。

2. 家族やプライベートの話に関心を持つ

「週末は何をしていたの?」「ご家族は元気?」など、仕事以外のプライベートな会話を積極的に振ってみましょう。家族を何よりも大切にする彼らにとって、自分の家族に関心を持ってもらえることは、相手に心を開く大きなきっかけになります。

「この人は自分のことを大切に思ってくれている」と感じ、信頼関係がぐっと深まるはずです。👨‍👩‍👧‍👦

3. 年長者への敬意を忘れない

儒教文化の影響で、年上の人を敬う気持ちが非常に強いです。たとえ相手が部下や後輩であっても、自分より年上であれば、丁寧な言葉遣いや態度を心がけましょう。その姿勢は必ず相手に伝わり、尊敬の念を抱いてくれるようになります。

4. 指示は「曖昧」を避け、「明確」に

「これ、いい感じによろしく」といった曖昧な指示は、文化や価値観が違う相手には通用しません。「報連相」のスタイルが違うことも念頭に置き、やってほしいことは具体的かつ明確に伝え、理解できたかを確認する作業を挟むと、後のトラブルを未然に防ぐことができます。

「ここまでできたら一度見せてね」といった中間報告のポイントを設けるのも効果的です。

文化の違いからくるすれ違いは、少しの知識と心遣いで乗り越えられます。一方的に「モラルがない」と切り捨てるのではなく、相手の文化を尊重し、歩み寄る姿勢こそが、真の国際交流への第一歩となるでしょう。✨

関連ポスト / SNSの反応

返信先:@vplusasia 発信してくださって、ありがとうございます 職場で一緒に働くベトナム人の方がいます。 今も仲良くやっていますが、更にコミュニケーションがスムーズに進むよう、勉強させていただきたくて、「異文化の鏡に映る日越の日常40話」を注文しました。

昨日今日と新人バイト(ベトナム人)の教育係やってきたんだけど、ほんとに教えるの苦手だし、最近(コミュニケーションうまく取れなくて)留学生への苦手意識芽生えてきてたからすごく辛かった

ベトナム人実習生とフィリピン人実習生が コミュニケーションをとる時は 「日本語」を使います。 当たり前なんだけどなんだか可笑しい。

「ベトナム人モラル」問題の総まとめ:事件の背景と文化理解の重要性

今回は、「ベトナム人 モラル」というテーマについて、最近の事件報道をきっかけとしながらも、その背景にある文化や社会構造に焦点を当てて深掘りしてきました。

佐賀県で起きた痛ましい事件を受け、「ベトナム人はモラルが低い」というステレオタイプな見方が広がりやすい状況にあります。しかし、私たちが「モラルに欠ける」と感じる行動、例えば「声が大きい」「謝らない」といった態度の裏には、儒教に基づく年功序列の考え方や、何よりも家族を大切にする強い家族主義、そして高いプライドといった、日本とは異なる文化的な背景が存在することを解説しました。

彼らの行動は、必ずしも悪意から来るものではなく、自国では当たり前の習慣や価値観に基づいている場合がほとんどです。仕事に対する価値観も同様で、「家族のため」という明確な目的があれば、日本人以上に勤勉に働く側面も持っています。

また、現代ベトナム社会が経済成長の中で変化し、国全体で道徳教育の改革に取り組んでいるというポジティブな側面も忘れてはなりません。一部の個人の行動や事件だけを見て、60万人以上いる在日ベトナム人全体を判断するのは、あまりにも短絡的で危険なことです。

この記事で紹介した、具体的なコミュニケーションのヒント――「人前で叱らず、人前で褒める」「家族の話に関心を持つ」「明確な指示を出す」などを実践するだけでも、職場や地域での関係は大きく改善されるはずです。

重要なのは、違いを間違いと決めつけるのではなく、その背景を理解しようと努める姿勢です。異文化への深い理解と尊重こそが、不必要な偏見や対立をなくし、真の共生社会を実現するための鍵となるでしょう。