女子やり投げの北口榛花(JAL)は60メートル38で予選A組8位となり、2大会連続の決勝進出を逃した。春先から右肘のケガに苦しみ、万全ではない中で迎えた自国開催の大舞台。 「たぶん決勝には残れないので悔しいけど、本当に春先から怪我が続いて精神的にも苦しい部分があった。東京があるから練習に戻ろうという気持ちになれた」と涙ながらに語った。

出典: 涙の予選敗退…北口榛花、なぜ記録伸びず? まさかの"不発"の原因…明かした不安「精神的にも…」【東京世界陸上】 | THE ANSWER

最近、SNSで「北口榛花」選手の名前をよく見かけませんか?パリ五輪で金メダルに輝き、日本中を熱狂させたやり投げの女王。彼女の「記録」が今、再び注目を集めています。

でも、今回は歓喜の話題だけじゃないみたい。先日開催された東京世界陸上での“まさかの結果”に、多くの人が心を揺さぶられているんです。

パリオリンピックでの圧巻のパフォーマンスの記憶も新しい中、自国開催の大舞台で期待を一身に背負っていた北口選手。しかし、結果はまさかの予選敗退。そのニュース速報を見て「え、何で?」と声が出た人も少なくないはず。

私もその一人でした。でも、詳しく調べてみると、そこには私たちが知らなかった彼女の苦悩と、それでも前に進もうとする強い意志の物語が隠されていました。金メダリストが見せた涙の理由、そして彼女が高校時代から紡いできた軌跡を辿ると、ただ「すごい選手」という言葉だけでは表せない、人間・北口榛花の魅力が見えてきました。

一体、何があったのか、一緒に見ていきましょう。

「そんな顔しないで…」SNSに溢れた衝撃と共感

東京世界陸上、女子やり投げ予選。パリオリンピック金メダリストとして、そしてディフェンディングチャンピオンとして登場した北口榛花選手。誰もが決勝での活躍を期待していましたが、記録は60m38。

予選通過ラインに届かず、まさかの敗退となりました。試合後、インタビューで涙をこらえながら言葉を絞り出す彼女の姿は、多くのメディアで報じられ、SNSでも一気に拡散されました。

「たぶん決勝には残れないので悔しい」。そう語る彼女の表情に、多くのファンが胸を痛めました。SNS上では、「信じられない」「何があったの?」といった驚きの声と同時に、「自分を責めないで」「そんな顔しないで」という温かいコメントが殺到。

これまで彼女が見せてきた圧倒的な強さや、試合後の明るい笑顔とのギャップが、かえって多くの人の心を掴んだようです。「完璧なヒーロー」ではなく、プレッシャーや悔しさと戦う一人の人間としての姿に、私たちは強く共感したのかもしれません。

勝っても負けても、彼女を応援する気持ちは変わらない。そんなファンの強い想いが感じられる瞬間でした。

参考リンク

涙の裏にあった真実。女王を苦しめた「右肘の炎症」

「なぜ記録が伸びなかったんだろう?」多くの人が抱いたこの疑問。その答えは、彼女自身の口から明かされました。実は、6月下旬から右肘の炎症に悩まされ、万全のコンディションではなかったのです。

「春先から怪我が続いて精神的にも苦しい部分があった」という告白には、計り知れない重みがありました。

金メダリストだからといって、常に絶好調なわけじゃない。私たちと同じように、痛みや不安と戦っている。その当たり前の事実に、改めて気づかされます。むしろ、満身創痍の中で「東京があるから練習に戻ろうという気持ちになれた」と、自国開催の舞台を目指してリハビリを続けてきたその精神力に、驚かされるばかりです。

結果だけを見れば「まさかの敗退」かもしれませんが、その背景を知ると、彼女がこの舞台に立つまでにどれだけの努力を重ねてきたのかが伝わってきます。これは失敗の物語ではなく、困難に立ち向かった挑戦の物語。

そう思うと、彼女への尊敬の念がさらに深まります。

参考リンク

高校時代の“原石”。異色の経歴から生まれた奇跡の軌跡

今や世界のトップに立つ北口選手ですが、彼女のキャリアの始まりは少しユニーク。実は、高校3年生になるまで、やり投げは専門外でした。小学生時代は水泳とバドミントンで全国大会に出場するほどのトップアスリート。

その身体能力の高さが、後のやり投げ人生を大きく開花させることになります。

SNSの投稿を調べてみると、彼女の原点に触れた投稿がありました。「人生初やり投は34m13。1カ月後にはプラス10m」。高校時代の恩師が語るこのエピソードからも、彼女が当時から非凡な才能を持っていたことが伺えます。

他の競技で培ったしなやかな身体の使い方が、やり投げという競技に運命的にフィットしたのかもしれません。「高校時代からの夢」と語られたオリンピック金メダル。その夢の始まりは、まさにこの頃にあったんですね。

そして、単身チェコに渡り、名コーチであるデイビッド・セケラック氏に師事するという大きな決断が、彼女を世界の頂点へと導きました。今回の悔しさをバネに、彼女はきっとまた、私たちを驚かせるような投擲を見せてくれるはずです。

関連ポスト / SNSの反応

【再掲載】 人生初やり投は34m13。1カ月後にはプラス10m。やり投げ・北口榛花の原点を、高校時代の恩師の話を中心に紹介する。lnky.jp/Db6yvJE

参考リンク

完璧じゃなくても最高。北口榛花から目が離せない理由

今回、東京世界陸上での北口選手の予選敗退という結果を調べてみて、改めて感じたのは、彼女の人間的な魅力です。もちろん、パリオリンピックや世界陸上での金メダル、次々と更新される日本記録は、彼女の圧倒的な実力の証。

でも、それと同じくらい、いや、それ以上に私たちの心を惹きつけるのは、怪我に苦しみ、悔しさに涙し、それでも前を向く彼女の姿なのかもしれません。

「金メダリストだから勝って当たり前」なんてことは決してない。一人のアスリートが、どれだけのものを背負い、どれだけの努力の末にその舞台に立っているのか。今回の出来事は、私たちにそのことを教えてくれました。

完璧じゃないからこそ、応援したい。苦悩を知っているからこそ、次の笑顔がもっと見たい。SNSに溢れた温かい声は、きっと多くの人の共通の想いでしょう。彼女が夢見る「70m」のその先へ。

これからも私たちは、女王の挑戦を全力で応援し続けるはずです。